ゆびさきと恋々

STORY

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Sign.12

私たちの世界

デートすることになった雪と逸臣。雪が悩みながら決めた行先は、とある公園だった。花の写真を撮るのが好きな雪は公園内の花を撮って回り、逸臣はその写真を通じて“雪の見ている世界”を感じる。そんな穏やかな時間が流れる中、雪は「仲良くなったら教える」と言われていた“あの質問”を逸臣に再びぶつけてみることに…。

Sign.11

約束

母親に買い物を頼まれスーパーに立ち寄ったものの、マスクを着けた店員の口元を読み取れず困る雪。それを助けてくれたのは、桜志だった。いつもと違い、優しい言葉をかけてくれる桜志に違和感を覚える雪。さらに、逸臣の話になると雪の手話を遮り、急に真顔になる彼を知らない他人のように感じてしまい…。

Sign.10

桜志の世界

いずみから、雪が彼氏だと思われる人物と一緒にいたと聞いた桜志。「もっと素直になりなよ」と言われ、意を決した表情で雪にテレビ電話をかけるも、雪は電話に出なかった。その頃、雪は逸臣の家でお泊り中。映画を観ながら過ごすという逸臣の週末をなぞるのだが、雪は緊張で全くリラックスできず…。

Sign.9

帰りたくない

りん&京弥も誘って「手話合宿」をやろうと提案する逸臣。雪はもちろん、りんも乗り気で、合宿中に京弥と距離を縮めようと意気込む。そんなりんは、春休みにバイトをしていた不動産会社の社員から何度も誘われていた。合宿当日、せっかく京弥と2人きりになれた時も、その男性から電話がかかってきて…。

Sign.8

一歩を

雪のことを「俺の彼女」だと心に紹介した逸臣。2人のことを祝福する一方、気にかかるのはやはり、エマのこと。エマの逸臣に対する気持ちを知っている心は、彼女のことを思って「エマには俺から話しとく」と言うのだが、そんな心もまた高校生の頃からずっとエマに思いを寄せていた。

Sign.7

Let me introduce you to my girlfriend

逸臣が海外に行ってしまった。雪もいつか一緒に海外に行けるようにお金を貯めるためアルバイトを探すも、面接の際、担当者がマスクをしていて口の動きを読み取れなかったり、採用通知は電話でと言われたり、様々な壁が立ちふさがる。そんな中、桜志から姉の実桜が会いたがっていると聞き、久しぶりに会うことに。

Sign.6

ずっと見ていたいって思ってた

逸臣から手の甲にキスをされ、動揺する雪。逸臣への思いが溢れてしまい、手話で「好きです」と伝える。…が、ちょうど電話が掛かってきており、逸臣は告白を見ていなかった。週明けから海外に行ってしまい、次に会えるのは春休み明けだと言われショックを受ける雪。その間も手話の動画を送ると約束する。

Sign.5

こたえ

逸臣の家でご飯を食べることになり、緊張しながら彼の家へと踏み入れた雪。アルバムを見せてもらい、逸臣の家族や幼少期、海外での思い出を聞く中、逸臣のことを「もっと知りたい」と思い始める。逸臣も雪のことを知りたいと言うのだが、その時、逸臣の家にエマが訪ねて来て…。

Sign.4

どんな声で

休日に雪、逸臣、りん、京弥の4人で店の買い出しに行くことに。念入りにスキンケアをしたり、何を着ていこうか悩んだりと、ワクワクが止まらない雪。当日、3人のもとへ向かうために乗り込んだ電車で、雪は桜志と乗り合わせる。雪を駅まで迎えに来た逸臣の顔を見て、桜志は何故か怒りをあらわにし…。

Sign.3

Someone is thinking of someone

逸臣への恋心を自覚した雪。りんと再びロッキンロビンを訪れた際、補聴器から鳴ったハウリング音をきっかけに、雪の耳について気になっていたことを質問する逸臣。デリケートな質問をズバズバ尋ねる逸臣を、京弥が窘めるのだが、雪は逸臣から向けられる興味が嬉しくてたまらない。そこに逸臣の高校の同級生・エマと心が来店。親しそうな逸臣とエマを見て、雪はモヤモヤしてしまい…。

Sign.2

恋々へ

逸臣と連絡先を交換できた雪。彼から送られてきた「俺を雪の世界に入れて」というメッセージを見て、胸をときめかせる。そんな中、大学内で数人の女性らと会話をしていた逸臣を発見。口の動きから日本語ではない言語で話しをする姿を見て、自身との交流も「異文化交流」が目的だったのでは、と不安に思うが…。

Sign.1

雪の世界

生まれつき聴覚に障がいを持ち、“音のない世界”を生きる雪。いつも通り、様々な音が飛び交う電車の中で、スマホでSNSを見たり、可愛い洋服のことを考えたりしていた。そんなとき、ガイドブックを手にした外国人に声を掛けられる。手話が通じず焦る雪。動揺する彼女を助けてくれたのは、同じ大学の先輩・逸臣だった。